自分事化される世界が繋がりを生む

熟考

自分事化される世界が繋がりを生む

※これは、データベースが壊れた時に記事が亡くなってしまった2009年10月26日の復元記事です。

ずっと書きそびれてた記事の一つを今更書いてみます。以前サマーウォーズを観て、細田監督を招いた「インタラ塾」に参加して、「サマーウォーズとインタラ塾」という記事を書いていたのですが、その後、自分なりの考えをぼんやりと考えてました。(そして1ヶ月以上放置してしまったのですがw)

▼サマーウォーズ 予告編 by YouTube

・ 自分事化される世界

例えば、全世界10億人が使っている3D仮想空間「OZ」、当たり前のように社会のインフラになっていたけど、コンピューターウイルスの進入によりおかしくなる。けれど、「誰も最初はそれが実社会に影響を与える」なんて考えもしていなかった。けれど現実に起こる、交通渋滞、水道管破裂、列車遅延、救急車の呼び出しetc…社会のインフラがおかしくなっていた。

混乱の中本編で活躍するのは「ばあちゃん」だった。医者の家族、消防士の家族、知人の警察庁etc…とにかくたくさんのお偉いさんに電話しまくる。「あんたならできるよ」って。それまで何がなんだか分からなかった人たちも、そこで電話を受けて、ちゃんとしなきゃとまさしく「自分事化」されていく。

・ 良く分からない「何か」が、自分の事であると、気づいていく。

そんな対比が、物語が進むにつれて、たくさんちりばめられている。良く分からないそれは、右へ左へとゆらゆら揺れながら振り子のように安定していく。その揺れ幅が、感情の揺れ幅となって触れた時、ホロリと涙が出たんだなぁって。ゆらゆら揺れて、ストンと落ちる。

・ 世界の良く分からない「大変な事」が、自分事化され、繋がりが生まれる。

ばあちゃんの死で混乱して一度は心がバラバラになった家族も、ゆらゆら揺れるうちに、3D仮想空間「OZ」をなんとかせにゃならんという「世界の良く分からない大変な出来事」の元に「自分事化」されて、同じテーマに向かって繋がりが生まれ、一致団結して突き進む。

・ 繋がりこそが、ボクらの武器。

それを世界の人々が3D仮想空間「OZ」経由で見ていて、コンピューターウイルスとゲームで戦ってアカウントを取り返す、という共通テーマを見つける。「ぼくのアカウントを使ってください」と、世界の人々にまで「自分事化」される事で、「やるべきこと」が見え、そこに繋がりが生まれ、大きな力となって手がつけられなかったコンピューターウイルスを倒すほどのうねりとなる。

・ 自分事化される世界が繋がりを生む。それこそが、ボクらの武器。

急に話しは変わるけど、ここで一つ、昨今の日本に起こっていた事がシンクロしないだろうか。。バブル崩壊後、失われた10年を経て、小泉構造改革に沸いた後、度重なる首相交代、そして今回の衆議院議員選挙。みんな、「良く分からないが大変な何か」の存在がずっと頭の中にあって、それが「政権交代」という分かりやすいスローガンに落ちて大きなうねりを生み出したと言えないだろうか。その良し悪しは一旦忘れて、大きなうねりは感じなかっただろうか。

もちろん、これは日本だけではない。(世界情勢に関しては、以前「国家百年の計「若者は海外留学を義務化」に書いたので読んで頂けると有難いのですが)全世界的に、今でも大きく動いている、大きな流れがいくつもある。これから、もっと大変な何かが、一体なんだか分からないまま私たちの頭の上の方をゆらゆら揺れるかもしれない。

サマーウォーズは、そんな現代社会を移した映画とも言えるかもしれないのかなとも感じた。経済的なことだけじゃなくて、家族とか、友達とか、一人暮らしが多いとか全部ひっくるめて。言葉としてロジカルに消化してしっかりと理解しているわけではないけれど、みんな肌では感じていた何か「共通意識」があったとして、そこに何かしらの共感が生まれた人は、もしかしたら泣いてしまったかもしれないですね。

自分がなんでこんなに感動したんだろう、感情が揺れたんだろうっていうことを突き詰めて考えていたら、こんな風に行き着きました。すごく、大切な、大きなテーマだと考えています。

・ 自分事化される世界。それが繋がりを生み、ボクらの武器となる。



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Tetsunori Yuasa

Tetsunori Yuasa

自己紹介: 1983年9月8日 福岡県生まれ・名古屋在住。住んだことがあるのは福岡・大阪・東京・ハノイ。すきなことは、たび / うたう / ねる / みる / よむこと。世界旅行記はこちら。フリーでお仕事のご依頼はこちら。連絡先はこちら [email protected]

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