進出するなら5年〜8年後?ミャンマーの経済都市ヤンゴンを訪れて

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進出するなら5年〜8年後?ミャンマーの経済都市ヤンゴンを訪れて

だいぶ書くのが遅くなりましたが、2016年4月19日〜5月1日まで2泊3日でミャンマーの経済都市ヤンゴンに行って来ました。(首都は2006年に内陸のネーピードーに遷都)せっかくベトナムにいるのだからASEAN全部行ってみたいなーと思い立ったのがきっかけで、ミャンマーに訪れたことで8カ国目、あとはフィリピンとブルネイを残すのみとなりました。

本当はヤンゴン経由でバガン(世界最大級の仏教遺跡群を気球に乗って見るみたいなところ)まで行きたかったのですが、航空券が取れずに断念。ヤンゴン行きもハノイからの直通便が満席になってしまい、バンコク経由(帰りはヤンゴンからハノイまで直通)になってしまいました。

想定外にヤンゴン2泊になってしまったのですが、遺跡巡りや街をブラブラすることを目的にするならヤンゴンは1泊がオススメです。観光名所はなんといっても仏教国ミャンマー最大の仏塔シュエダゴンパゴダ!ライトアップが綺麗ですので、着いた日の夜にシュエダゴンパゴダを観光し、1泊して翌日はミャンマー北部のシャン料理の有名店などでミャンマー料理を楽しんでバガンやマンダレーなどに移動するのがいいと思います。というかそうしたかったw

でも、ヤンゴン駐在員の方とお知り合いになりいろいろとスポットを教えてもらったり連れて行って頂いたので楽しめました。(感謝!)今回は観光についてではなく、ヤンゴンで見聞きしてきた「生活水準」「インターネット環境」「プログラマー」そして「外資参入」についてまとめてみたいと思います。

※旅行写真まとめはこちらのヤンゴン編をご覧ください。

ヤンゴンのアウンサンマーケット

生活水準

私が訪れた時は100円が1,000チャットという具合に日本円の10倍するとチャットになる。というような為替で、ローカルでご飯を食べると1食200円〜300円くらいでした。ただ、他国の料理を食べると高いというか日本とそこまで変わらない水準になるのはベトナムと同じで、日本食は夜飲みに行くと一人2,000円〜3,000円+酒代くらいとのことでした。ヤンゴン駐在員の方に連れて行って頂いた天ぷら屋さんはなかなか美味しかったのですが、一人1万円くらいでしたw

ヤンゴンは土地代が高いとのことで、それにつられて家賃も高く、駐在員が住むようなマンションは1,500USD〜2,500USDくらいは出さないと厳しいということでした。ただ、、ここが2,000 USDのコンドミニアムですよと見せてもらった場所はお世辞にも高級というわけでもなく、てかこれローカルのマンションでしょ?ってレベルでとてもびっくりしました。住居のコスパはとんでもなく低そうです。外国人向け住居の供給も少ないんでしょうか。

ヤンゴン中心地から遠くのローカルアパートは1万円〜3万円でもあるみたいですが、超満員のバスで1時間とか2時間通勤しなければならないみたいで、IT人財の中には高くとも近場のアパートを借りて5,6人でシェアしている人もいるとのこと。私は停電には遭遇しませんでしたが、古い建物だと毎日何回もあり、新しい建物でも毎日のように停電しているということでした。

交通手段は電車がほぼ無く、さららに大気汚染対策の規制によりバイクが使用禁止なためローカルの交通手段はバスがメイン。外国人は運転手付きの専用車かタクシー利用をしていました。タクシーは空港からダウンタンまで30分くらい乗って700円〜900円程度(運転手との交渉による)。

タクシーは中古の業務用バンが多く、株式会社○○など日本語の社名が書かれたものも多く見受けられました。駐在員の方に教えて頂いたタクシーに乗る時の注意事項として、タクシーバンの荷台部分に数人毛布などで隠れている場合があるらしく、その場合はまず暴行を受けてから金品を全て取られることもあるそうですので、タクシーに乗る前には荷台部分に何も無いかしっかり確認しましょう。

ミャンマーの最大都市ヤンゴンの人口は500万人くらいいて、月収500USD以上が富裕層と呼ばれその数はおよそ150万世帯くらい。ちなみに飲食店店員の月収は100USD程度ということでした。

ヤンゴンのダウンタン

インターネット環境

インターネット回線料金は1MB/1万円くらいなイメージでゲキ高な上にゲキ遅だったw携帯SIMからのテザリングの方が早い時もあるというwヤンゴンでもIT系企業が集まるICTパークでこのレベルということだったのでインターネット環境はまだまだ厳しいですね。

衣食住にまつわるような主だったサイトもまだ無い状況で、ロケットインターネットが運営するECサイトは一応あるのだけれどまだまだ利用には至っていないそう。国営キャリアのNPTが最近ようやくポータルサイトを出したレベル。インターネット回線の問題からウェブ上にミャンマーのコンテンツも少ないので必然かもしれませんが、検索行動もあまりしないということでした。(検索する場合の検索エンジンはGoogle)

しかも、徐々に解除されているとはいえアメリカの経済制裁対象国なためGoogleアドワーズでミャンマー指定の出稿が出来ない。ただFacebookはターゲット指定も出稿も可能で、Facebook利用者数は多いので広告やページの開設運営などといったFacebook関連の取り扱いは今年あたりから徐々に伸びていきそうという話しだった。タイミングや規模は別としてこのあたりは東南アジア共通なのかなと感じました。

またモバイルに関しては中国製の格安スマホが主流なので実際に端末としてどこまで使えるのかは別として、スマホの普及率は70%くらいで普及率世界4位とのこと。

SIMカードは空港で購入したので観光客向け料金だった可能性はありますが 150円(1,500チャット)でモバイルインターネット通信料は月間1.25GB契約で700円(7,000チャット)でした。ベトナムだと私が契約しているもので月間2G契約で600円くらいなのでミャンマーの方が高い印象です。Wi-Fiで繋ぐことも含めてまだまだインターネット自体ハードルが高いフェーズかもしれませんね。

ミャンマーICTパーク

プログラマー

ヤンゴンでIT企業は「ミャンマーICT Park」に集まっています。ダウンタンからはタクシーで20分〜30分くらいでしょうか。空港とダウンタウンの真ん中くらいで、大きな湖の近くにありました。ミャンマーICT Parkを仕切っているのはAceという会社で500人くらいの社員がいるそうです。IT系インターネット系企業がミャンマーに進出する際にはAseとの合弁会社にするケースもあるみたいですね。Aseのグループ会社でオフショア開発をやっている Ase Plus には日本語が出来る General Manager もいてご挨拶だけさせて頂きました。

なんとなく聞いた話しだとミャンマーでの開発は請求金額ベースで人月単価は500-1,000USD程度とのこと。ただ、毎年30%くらい(!?)給料が高騰しているらしく(?)、超売り手市場で離職率も高いみたいですので、今後は変わるかもしれませんね。

エンジニアであればだいたい英語は話せるとのことでしたが、IT日本語人財はほぼいないという話しでした。ただ、ヤンゴン外国語大学には日本語学科があり、1学年あたり150人が在籍しているそうです。この日本語学科を卒業するとN2(日本語能力検定2級)レベルになるとヤンゴンにあったフリーペーパーに書いてました。

Frontendだけで数ページの簡単なWebサイト制作で2ヶ月くらいかかるくらいのレベル感(?)で、私の知り合いは2年くらいかけてトレーニングを重ねてようやく育ってきたと言っていました。またサーバーサイドの言語はPHP(Lalavel Framework)が多く、スマートフォンはiPhone販売自体が無いためミャンマーでは少ないのでSwiftエンジニアも少ないのですが、Androidエンジニアならいると聞きました。

ヤンゴンの大仏

外資参入

2015年11月に軍事政権から政権交代し、少しづつ民主化に舵を取っているところで、段階的にアメリカからの経済制裁も解除され、少しづつ外資系企業に開放される業種も増えてきて入るが、現状は例えば小売はミャンマーの規制対象分野で進出出来ないなどそもそも進出出来ない業種があったり、飲料系などはローカル企業との合弁じゃないと進出出来ないなど、外資100%での進出は難しそうな印象でした。

 米財務省の外国資産管理室(OFAC)は、ミャンマー経済再上昇のため重要な政府系事業7つと銀行業3つに対する制裁を解除したことを発表した。この制裁緩和により、アメリカの制裁リストに含まれている人物と企業以外、アメリカへ自由に送金する許可が得られる。

 軍事政権を支援した企業や人物への制裁は続けるという。米財務省は「ミャンマーの民主化や経済の発展を後押ししながら改革を促すため圧力をかけ続ける」としている。

所感

経済制裁が緩和され、治安の回復と経済が成長軌道を描き始め、インフラ投資が進み、その後数年かけて浸透していくことを考えると、どんなに早くとも5年〜10年くらいはWeb系サービスのマーケットとして捉えることは難しいだろうと感じました。なんとなくの肌感だけですが、現在のベトナム(ハノイ)と同じ水準まで来るのにあと7年〜10年はかかるのではないかと思います。そう考えると現在のハノイ水準まで来る少し前の5年〜8年後くらいから進出して2年〜3年かけて基盤を築けば3年〜4年目あたりで大きく成長出来る可能性はあると思います。



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Tetsunori Yuasa

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自己紹介
1983年9月8日 福岡県生まれ・名古屋在住。住んだことがあるのは福岡・大阪・東京・ハノイ。すきなことは、たび / うたう / ねる / みる / よむこと。世界旅行記はこちら。フリーでお仕事のご依頼はこちら。連絡先はこちら [email protected]

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