知っておかないと痛い目に合うかも!?ベトナムの税金についてまとめ

ベトナム

知っておかないと痛い目に合うかも!?ベトナムの税金についてまとめ

ベトナムで個人所得税が発生するケースについて、後から知ってマジかよ!?ってなるケースがありますのでポイントを絞ってまとめてみました。例えば日本で働いていて駐在の辞令が出てからベトナム駐在員になる場合は全て会社が処理(負担)することもありますが、この手の話しは個人でもしっかり知っておくべきことかなと思います。

過去12ヶ月間で183日以上滞在した場合に個人所得税が発生

まず最初に個人所得税が発生するタイミングについてですが、パスポートに記載されている入国日と出国日を計算して183日以上滞在した時点でベトナムで税金を収める義務が発生します。

ここで気をつけるべきなのは「過去12ヶ月間」というところで、仮に2015年10月〜12月の3ヶ月滞在した後に、2016年3月〜7月まで滞在した場合、過去12ヶ月間で183日以上滞在することになりますので税金を収める義務が発生します。1月1日から計算するわけではないところがポイントです。

世界所得という考え方

これは他の国でも同じようですが、183日を超えた時に支払わなければならない税金は「ベトナムで得た所得以外も含まれる」ということです。例えば、給料を日本とベトナムの2カ国でもらっている場合は日本での所得にもベトナムで税金が発生します。日本とベトナムとアメリカで所得がある場合は3カ国合計の所得に対してベトナムで税金が発生します。

余談ですが、2018年1月1日からは「労働許可証(ワークパーミット)を取得している外国人労働者は、ベトナム社会保険に強制加入」となったり、法律は随時変動していますし、細かく見ていくといろんな条件がありますので、例えば中小機構のホームページを確認したりして最新情報を取得されることをお勧めします。

ベトナムの個人所得 累進課税

日本の個人所得税は日本の所得水準に基づいて作られているため、日本で働いていると年収がとても高い人以外はそんなに所得税のことは気にならないかもしれませんが、ベトナムの場合は所得水準が日本とは違うため、あっという間に累進課税率が35%まで到達してしまいます(苦笑)こんな感じです。

課税所得 1円=200VND 税率
5百万VND以下 2万5千円以下 5%
5百万VND超え〜1千万VND 2万5千円超え〜5万円 10%
1千万VND超え〜1千8百万VND 5万円超え〜9万円 15%
1千8百万VND超え〜3千2百万VND 9万円超え〜16万円 20%
3千2百万VND超え〜5千2百万VND 16万円超え〜26万円 25%
5千2百万VND超え〜8千万VND 26万円超え〜40万円 30%
8千万VN超え〜 40万円超え 35%

※計算しやすいように1円=200VNDで計算しています。実際には現在の為替レートをご確認ください。

この計算の前に基礎控除9百万VND(約4万5千円)と扶養者控除3百6十万VND(1人あたり)を個人所得から差し引いて計算しますが、それでは控除額を覗いて8千万VNDを超えると税率が35%になるのかというと、少し違います。5百万VND以下は5%で計算し、次に5百万VND〜1千万VNDまでは10%で計算するというように段階を経て35%まで登っていきます。

分かりやすいように日本円で記載しますが、仮に扶養者無しで月収50万円あったとしてその場合の税金の計算方法は下記のようになります。
 
 
50万円 – 4万5千円(基礎控除)=45万5千円(これに税金がかかります)

A : 2万5千円(1番目のテーブル)× 5% = 1,250円
B : 2万5千円(2番目のテーブル)× 10% = 2,500円
C : 4万円(3番目のテーブル)× 15% = 6,000円
D : 7万円(4番目のテーブル)× 20% = 14,000円
E : 10万円(5番目のテーブル)× 25% = 25,000円
F : 14万円(6番目のテーブル)× 30% = 42,000円
—–> ここまでで合計40万円なので残り5万5千円
G : 5万5千円(7番目のテーブル)× 35% = 19,250円

A+B+C+D+E+F+G = 11万円(個人所得税額)
 
 
同じ月収50万円(年収600万円と仮定)の人が日本で支払う個人所得税額を国税庁のホームページの内容を元に計算してみると (6,000,000*0.2-427,500)/12 = 64,375円なので、、高くなっちゃいますね(笑)計算するのがめんどくさい!という方は自動で計算してくれるツールもありましたので使ってみると良いかもしれません。
※日本では住民税もかかりますので、実際には住民税も加味することをおすすめします。

1年の途中で入国した場合は入国以前も税金がかかる

うんざりしてきますが、、まだまだありますヨっ!例えば、2015年4月1日にベトナムで駐在員になり労働許可証を取得して183日が経過したとします。するとですね、2015年1月〜3月の「日本にいた分も」ベトナムで税金を支払う義務が発生します。

ベトナムも日本と同じく3月31日が確定申告の期限なのですが、そこまでに日本で給料を受け取っていた会社から「所得証明書(代表印や代表者サインなど付き)」を発行してもらい、それに基づいてベトナムにまだいなかった2015年1月〜3月分もベトナムで納税しなければなりません。この場合は、日本で収めた税金は確定申告をすれば返金されます。ちなみに払い忘れた時にはもちろん追徴課税されます(笑)

逆のパターンで居住が日本でベトナムに出張出来ている時に「ベトナムで所得が発生」した場合は非居住者でもベトナムに納税する義務が発生します。その場合日本とベトナムは「二国間租税条約」を結んでいるため二重課税されないような仕組みもあり、「外国税額控除申請」も可能ですので、該当する方は調べてみると良いかもしれません。
 
 
税金のことは会社任せにしていると、いつか痛い目に合う可能性もありますので、自分でしっかりと勉強して正しく納税するようにしましょう。何が正解か、何が抜け漏れているのかだめだわからーん!という場合はプロにお任せしましょうw

※記事執筆時点での不確定な情報を元に書いていますので、筆者は一切責任を負えません。ご自身の責任で調べて確実だと考える情報を元に納税されることをお勧めします。
 
 
ハノイについての詳しい情報は「【ハノイ旅行】オススメのお店・観光地・ベトナム語・豆知識72選」をご参照ください。



この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
Tetsunori Yuasa

Tetsunori Yuasa

自己紹介
1983年9月8日 福岡県生まれ・名古屋在住。住んだことがあるのは福岡・大阪・東京・ハノイ。すきなことは、たび / うたう / ねる / みる / よむこと。世界旅行記はこちら。フリーでお仕事のご依頼はこちら。連絡先はこちら [email protected]